【元保護犬】噛み癖がある犬と1年過ごした結果!噛み癖が改善した接し方
「噛み癖のある犬だから飼えない」という理由で、保護犬となってしまったトイプードル チョコの飼い主、あまみやです。
2022年4月18日は、チョコが我が家に来て1年の記念日!
- 気に入らないと噛み付く
- びっくりすると噛み付く
- 抱っこしようとすると噛み付く
- トリミングや病院にいくと暴れて噛み付く
とにかく、些細なことでもなにかあればすぐ噛み付くような状態で我が家の一員となったチョコ。
そんなチョコと1年間ひたすら向き合い続けた結果、噛み癖はだいぶ改善され、信じられないくらい甘えん坊になりました。
今日は、チョコと過ごした1年という日々を振り返りながら、嚙み癖が改善した接し方についてご紹介します。
保護犬がいる生活最高!
噛みつき癖のある保護犬チョコと過ごした1年間
はじめてチョコと会った日=一緒に暮らしはじめた日。
環境がガラリと変わるので当然のように、とっても不安そうな表情をしています。
チョコを迎えるまでの葛藤やチョコとの出会いについては、いい部屋ネットさんが展開している「いい部屋ペット」のコラムでご紹介しています。
環境と飼い主になれる
保護犬に限らず、犬と暮らし始めて一番最初にしなければならないこと。
それは「新たな環境になれてもらうこと」「信頼関係を築くこと」です。
ということで、チョコにも我が家と飼い主になれてもらいました。
環境になれる
環境が変わったことによる不安や緊張がストレスになり、体調を崩してしまう犬もいます。
なので、しばらくは様子を見つつ環境に慣れてもらい、徐々に触れ合う時間やお部屋で自由に過ごす時間を長くしていきました。
飼い主になれる
徐々に環境に慣れていったら、次はコミュニケーションを増やし、飼い主(ご家族がいる場合はご家族も)になれて、心を開いてもらうようにしていきました。
チョコの場合はトラウマがあり、触られるのも抱っこも苦手。
最初のころはすぐ唸ったり噛みつこうとして、触ったり撫でたりするコミュニケーションがあまりできなかったので、チョコが大好きなおもちゃ遊びで、距離を縮めました。
他にも、一緒に寝たり、たくさん話しかけたり、とにかく「怖くないよ」「いやなことはしないよ」ということをわかってもらうために毎日コミュニケーションを欠かさず取るようにしました。
お散歩トレーニング
飼い主になれたところで、お散歩トレーニングもはじめました。
チョコは8歳で我が家にきたけど、前の飼い主さんは高齢。その次のお家では噛みつくからという理由で、ほとんどお散歩の経験はありません。
お散歩トレーニングを開始したときには、その日の気分で抱っこをさせてくれる時もあり、抱っこでお外に出たり、クレートでお外に出たりしていました。
外に行くために抱っこをしようとして、何度なく噛まれました……笑
特別なことは何もしなかったけど、外に出てちょっと歩いたら褒めてを繰り返し、お散歩は楽しいと覚えてもらいました。
でも、今でもお散歩は行ったり行かなかったりで、お散歩トレーニングは成功とは言えません。
行きたくない気分の時は、意地でもその場から動こうとしない、頑固なチョコです。
お散歩は気分次第だワン
抱っこトレーニング
いつまでも抱っこが嫌いでは困る……
我が家にチョコが来て3か月くらいたったときから本格的にはじめた、抱っこトレーニング。
トレーニングをする前までは、「抱っこ」というワードを聞いただけで、唸ったり、ゲージに逃げ込んだり、とにもかくにも「抱っこいやです!」ということを、主張してきました。
抱っこ嫌いだワン……
でも、抱っこが出来ないと様々な場面で困ってしまうので、チョコの機嫌を伺いつつ、トレーニング開始。
トレーニングと言っても、抱っこに対する恐怖心をなくすために、抱っこをしてお外にお散歩に行ってみたり、家の中うろうろしてみたりと簡単なもの。
結果として、抱っこ嫌いは無事克服!
抱っこが平気になったことで、膝に乗って甘えるということも覚え、今では膝に乗せろとせがまれます。
トリミングからママミングへ
2回ほどプロのトリマーさんにトリミングをおねがいしたのですが、いい子にトリミングができず、やんわりお断りされてしまいました。
トリマーさんとは、先代犬からのお付き合いということもあり、今は毎月トリミングサロンにお邪魔し、飼い主によるトリミング(いわゆるママミング)をしたり、飼い主があやしたり気を引いている間に、トリマーさんにカットしてもらったりと、試行錯誤をしながらやっています。
噛み癖が改善した接し方
抱っこをしようとすると、唸って噛みつこうとしていたチョコが、今ではこんなに安心した表情で抱っこをされています。
うれしくて泣きそうです……
チョコの噛み癖を改善するために、わたしがやったことはこちら。
- 極端に悲しんでチョコと距離を取る
- ハウスさせる
- 噛まれても諦めない
それぞれ、ご紹介します。
極端に悲しんでチョコと距離を置く
犬は、人間の感情や表情を感じ取ることができる動物だと言われています。
長く人間と共生してきた犬は人間に共感する力を持っている。犬と人間が日々の生活を共にすることで絆を形成できることは、これまでも指摘されてきた。
https://scienceportal.jst.go.jp/gateway/clip/20190910_01/index.html
それを利用して、チョコに噛まれたときは極端に悲しんで、落ち込んでいる素振りや距離を置くようにしました。
チョコに「噛みつくと飼い主が悲しむ」「噛みつくと飼い主にかまってもらえない」と覚えさせるためです。
つい叱ってしまいたくなる気持ちをグッと抑え、その場を離れたりしていくうちに、徐々に噛まれる回数が減ってきたように思います。
ハウスさせる
発狂したようにギャンギャン吠えながら噛みつこうとしてきたときは、あえて冷静に「ハウス」と命じます。
一旦ケージに入ることで、落ち着きを取り戻す作戦です。
チョコは我が家にきたときから「ハウス」「おすわり」「お手」「おかわり」を覚えていたので、この方法で落ち着かせることが出来ました。
猫に吠えたり、玄関チャイムに吠えたりするときもハウスします
噛まれても諦めない
最後は根性論に近い気もしますが、どんなに噛まれてけがをしても、噛まれたところが膿んでしまっても、諦めないことです。
犬が人を噛むのには何らかの理由があると思うので、噛まれた理由を考え、そのうえで次はどうするかなどを考えて直して接するようにしました。
何よりもチョコが安心できたり不安にならないように心掛けました
まだまだ、噛みつきが0になったわけではないので、日々トレーニングを重ね、いずれは噛み癖が治りました!という、記事を書けるくらいになるのが今の目標です!
日々の積み重ねで保護犬も飼い主も成長できる!
一緒に暮らした1年という月日で、嚙み癖がだいぶ改善されたチョコ。
今では抱っこも平気、撫でて・触って・構ってアピールも随分としてくれるようになりました。
最初は「このまま嚙み癖が治らなかったらどうしよう」と思い、頭を抱える日もありましたが、共に成長していくことで、改善できるんだと飼い主であるわたしの方が、学ばせてもらっているような気がします。
最後まで読んでくれて、ありがとうだワン